【新型コロナ】レムデシビルの医療崩壊期間の短縮効果をエクセルで計算してみた。
*お断り:申し訳ありません。この計算に用いたデータは古いデータ(4月22日時点)のため、汎用性はありません。
先日認可が下りた新型コロナの薬レムデシビルと、今後1年以内の認可を目指すイベルメクチンについて、事前投与した場合、推定死者数に対する効果を計算した(レムデシブルとイベルメクチンの効果をエクセルで計算してみた(重症化前投与))。
ここでは、より現実的な投与方法を想定して、重症化後の薬の投与を想定した計算をして比較を行う。
<従来法>
・従来データを用いる
・集中施設占有期間は2週間
<レムデシビル条件>
・重症化前投与条件:重症化数を70%に改善
・重症化後投与条件:死者数を70%に改善
・集中施設占有期間を70%に改善
* 重症化数:重症患者数+死者数
<イベルメクチン条件>
・重症化前投与条件:重症化数を70%に改善
・重症化後投与条件:死者数を70%に改善
・集中施設占有期間は2週間据え置き
重症化後投与の結果は以下になる。
結果として、おおまかな推定死者数はほぼ変わらず、従来は41万人、レムデシビル使用時に約29万人、イベルメクチン使用時に約12万人である。
新型コロナ感染者に対する医療崩壊率も、大きな違いは無いが、ここでは、医療崩壊による他の疾患患者への影響が考えられていないためである。
この計算では、インフルエンザの感染者の季節推移を参考にして、ピーク期には1週間に年間感染者数の1/10が発生し、中シーズンには年間感染者数の1/100が発生すると仮定している。医療崩壊の条件は、日医総研のデータより各都道府県の集中治療室の和を重症患者数+死者数の和が上回る場合とした。
この仮定において、レムデシビルの医療崩壊期間短縮効果は以下のようになる。
この重症化後投与(レムデシビル(後))と重症化前投与(レムデシビル(前))の差は、山梨県や岩手県では中シーズンに医療崩壊の瀬戸際に立つため、レムデシビルを陽性患者や重症化しやすい患者に事前投与する事によって、医療崩壊を免れる可能性があるという事を示す。その後のピーク期には医療崩壊が起こるため、医療崩壊期間の短縮効果として現れる。しかしそれは、薬の副作用との兼ね合いになるのだろう。
ピーク期には全都道府県で医療崩壊が起こる一方、中シーズンにおいて医療崩壊する都道府県は以下のように予測される。
*新潟~広島の16県:広島、三重、滋賀、大分、栃木、和歌山、山形、愛知、静岡、島根、岐阜、徳島、青森、岩手、山梨、新潟
*注意:疫学の非専門家による大胆な仮定に基づく計算です。お気づきの点がございましたらご指摘頂けますとありがたいです。
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